なぜなにマイク!!黒歴史編

次のコーナーは皆が気になっているアレコレを
主にマイク・エンターテイメント・カンパニーに聞きに行くコーナー!!

なぜなにマイク!!
第207回『マイク・エンターテイメント・カンパニーの黒歴史編』

オフィスの待合室に座る落ち目アイドル2人

「やあこんにちわ!!理璃お姉さんだよ!!」
「あんな事されても普通に仕事が出来るお前が羨ましいよ、流石です」
「今日は久々にマイク・エンターテイメント・カンパニー本社に来たのですが
流石お姉ちゃんはご機嫌斜めだね、如何した?」
「あの警備部長の原さんに物凄いボディーチェックされたんだけど・・・アンタはされてないの?」
「仕事じゃん」
「正直あんな事されるんだったら」

※流石お姉ちゃん、とりあえず編集入れるので次からはあんな発言は控えて下さい!!

「さて今日もテレビの前のお友達から気になる質問を
マイク・エンターテイメント・カンパニーの人達に聞きに行きます当コーナーですが
今日は捻くれた質問です」
「捻くれた質問?」
「千葉県在住の浦尾金児君からのお便りです」

ポケットから葉書を取り出す

「今日はADじゃないんだ」
「ADならボディーチェックの段階でつまみ出されたよ、じゃあお便りを読むね」

"彼女に振られました、前向きになる為に
マイク・エンターテイメント・カンパニーの失敗談とそこからの立ち直り方を聞きたいです"

「・・・コレ子供が書いた奴じゃないよね?」
「だね、だけどこの質問は答えなければならない理由が有るんだよ」
「理由?」
「低予算で済む」
「おい」
「気にしないでよ、予算と番組の面白さは比例しない」
「・・・まぁまた神無月さんでしょ?どうせ」
「今日は何と神無月お兄ちゃんの上司の営業部長木曜さんが来てくれました」
「むしろ来ているのは君達じゃないのですか?」
「・・・あ、どうも初めまして川上流石です」
「万丈さんとは良くお会いしますが貴女とは初めてですね
マイク・エンターテイメント・カンパニー営業部部長の木曜です、よろしくお願いいたします」
「ご丁寧に如何も」

待合室に机越しに座った木曜と落ち目アイドル二人

「さてっ!!では流石お姉ちゃんと木曜部長の顔合わせが済んだ事だし!!
早速失敗談を聞かせて下さい!!」
「万丈さんは相変わらず元気ですね、ウチの営業に転職しませんか?貴女ならば神無月君のポスト奪えますよ?」
「お気遣い有難う御座います」

『だけどこの万丈理璃は私の道を歩むと言う事は誰にも変えられない
何故なら私はこの世界に唯一人なのだから』(エコー)

「君が何回言ってもその台詞は流行らないし流行らせない、でも奪いたいですポスト神無月」

※神無月お兄ちゃんは実は結構お金持ちだよ!!月収が理璃お姉ちゃんの800倍以上は貰っているらしいよ!!

「まぁその性根有ってこその万丈理璃なのですよね、惜しいですねぇ・・・」
「はぁ、とりあえず失敗談を聞かせて貰って良いですか?」
「ええ、失敗した商品ですよね、有りますよ」
「意外ですね、マイク・エンターテイメント・カンパニーが失敗するなんて思えないのですが・・・」
「大体十万は失敗した商品が存在します」
「そんなに有るんですか・・・」
「それでテレビ的に映える失敗商品を三種類用意しました」
「へぇ・・・じゃあ説明をお願いします」

「まずは最初に紹介するのは『KAMIDANA』です、画像は残念ながら有りません」
「KAMIDANA・・・神棚の事ですか?」
「ええ、1970年代にアメリカ支社が開発した商品です、本体は日本的な棚の形の商品です
使用方法は手順に従って神様を召喚し、家を守って貰うと言うシャーマニック自動警備システムです」
「すいません全く意味が分かりません」
「神を召喚して家の警備ってスケール小さくないですか?」

※流石に失敗商品だけ有ってコンセプトから訳が分からないぜ!!

「アメリカではポストを破壊する悪戯が流行って居まして、それに腹を立てたアメリカ支社の研究員が作り出した物です
もしもこのKAMIDANAの加護が有る家に悪戯でもしよう物なら、その人は挽肉にされてしまうでしょう」
「挽肉って・・・えぇ・・・」
「当時は色々緩かったですからね、この商品は日本円で200万円位する品物で4つしか売れませんでした
しかしこれは幸運だったと言うしかないでしょう」
「何でですか?」
「悪戯の判定が異常に厳しくて少しでも汚す物ならば反応して挽肉になってしまうので購入者全員挽肉になってしまい・・・」
「それは・・・酷いですね、試したりしなかったのですか?」
「購入者の一人が会社員で特に問題が有ったと言う報告が無かったのです、実際は報告出来なかったのですがね」
「あぁなるほど・・・」
「木曜部長、理璃さん、ちょっと良いですか?」
「如何したの?」
「これ教育コーナーだぞ!!人が挽肉とか放送出来るか!!」

※出来ました

「危ない物は危ないって言うしかないよ」
「そうですよ、流石さん」
「えー・・・・・」
「因みにこの商品を購入した方の家は持ち主が居なくなった後
家を取り壊そうとすると挽肉にされ、自然に倒壊するのを待つしかない状況になってしまいました
肝試しに入った若者も次々と犠牲に・・・」
「これは酷い」
「現在このKAMIDANAが有った家は全て倒壊していますので御安心を」
「アメリカだから関係無いと言いたい」
「もっと人が死なない物をお願いします」
「では次はこれですね」

通信センター.jpg
「・・・これは?」
「御寺と白塗り?何だコレ?」
「これは天啓総合管理通信センターです」
「・・・はい?」
「何ですか?それ?」
「これはですね1970年代に我が社が行おうとしていた
『天啓通信サービス』と言う物を行う為に必要な重要な拠点だったんです、この白い部分は天啓ですね」
「・・・?」
「御免なさい、意味が分かりません」

※テレビの前の皆に解説すると天啓って言うのは神様のお告げとかそういう事を言うんだよ!!

「このサービスに加入した方にはお札の様な送信機を御購入して頂きます
そしてそのお札を持ちながら特定個人を強く念じると、その方に突如天啓がおります」
「天啓?どんな天啓ですか?」
「『送信機で強く念じた人に連絡を取らなければ!!』と言う天啓です」
「ショボい!!」
「いや流石お姉ちゃん、時は1970年代、携帯電話も無ければパソコンも一般的では無い時代、これは革命的な商品だった筈だよ」
「あぁそっか・・・でもコレは失敗だったのでしょう?」
「ええ、本来の枠組みは1950年代には出来ていました、しかし法律などの関係が有りまして
法改正を得て商用利用出来る様になったのが1960年代中頃、そして通信センターの建設が始まりました」
「順調そうだけど・・・何か事故でも遭ったんですか?」
「ええ、凄い事故に遭いました、このサービスが開始する少し前にあのポケベルが普及し始めたのです」
「マジですか!!まさかポケベルとぶつかるとは・・・」
「天啓よりも機械の方を選びますよね、私だって選びますよ、結果全ての投資は無駄に終わりました
被害総額は現在の価値に換算して200億円位でしたか」
「どれは酷いですね・・・」
「えぇと部長さんと理璃、ちょっと良いかな」
「何?」
「ポケベルって何?」
「「!?」」

※ポケベルと言うのは携帯電話の前に流行った携帯通信機器の事だよ
詳しくはお父さん、お母さんに聞いて見よう!!

「そして最後に紹介するのは我が社の中でもトップクラスの失敗商品です
賠償、損害、株価急落など本当に洒落にならない事態になりました
『デリシャス・キャットフード』です、写真は有りません」
「キャットフードですか?失敗とか想像出来ませんが・・・」
「あ、これ知ってる、最近ネットで話題になってますよね」
「え?最近の商品ですか?」
「いえ、1980年代位に出来た商品なのですが一年程で販売中止になり
その後、保存状態が良い物が偶に発掘されて売りに出されるんです
しかしそれも2000年代で沈静化していたのですが、この前発掘された物が売りに出されたのですよ」
「どんな商品なんですか?人缶なんて噂されて人の肉が入っていると言う噂が有りますが」
「いえ凄い美味しいキャットフードです、キャットフードを猫缶って言うでしょう?人が食べるから人缶と呼ばれています」
「・・・それだけですか?てっきり人肉の混入が発覚してとかじゃなくて?」
「それだけ、ですが本当に美味しいんですよ・・・本当に」
「・・・何か問題有ったんですか?」
「最初の頃は普通だったんですよ、普通に猫に食べさせるキャットフードで
普通に売れていたんです、しかし誰かが食べて『人間が食べても旨い!!』と言い始め
皆がこぞってこの商品を買い求めたんです」
「・・・・・え?普通に売れているじゃないですか」
「それが需要と供給のバランスが需要1000に大して供給1か2なのです」
「増産すれば良かったのでは?」
「増産しようにも何故か美味しくならないのです、作る為のレシピを始めとした様々な要素を真似したにも関わらず全く旨くならない」
「如何いう事ですか?」
「全く分かりません」
「開発担当者に聞いて見たら如何です?」
「それがその人退職してしまいまして・・・」
「何で退職を許したんですか?凄いドル箱商品を作った人じゃないですか」
「売れ始める前に退職してしまいまして・・・元々その人本社で不祥事起こして左遷された先で作ったのがデリシャス・キャットフードなのです」
「そうなのですか・・・」
「全力で捜索したのですが結局見つからず・・・」
「え?でもそれって良いんですか?職業選択の自由を侵していません?」
「いや政府の方々が探していました、当時のデリシャス・キャットフードブームは本当に社会問題になっていて
奪い合いが起こったり、デリシャス・キャットフードが賄賂として使われて居たり・・・」
「キャットフードで!?」
「ええ、我が社に強襲して奪い取ろうとしたり、社員を誘拐して身代金替わりに要求して来たり・・・
我が社としても大変な迷惑を蒙りました」
「発売中止にした方が良かった方が・・・」
「あの状況でそんな事したら我が社は間違い無く潰れていたでしょう
しかしデリシャス・キャットフードを求める人々を見て、反デリシャス・キャットフードの団体が出来て抗争が発生したりしましたね」
「話が凄い大きくなりましたね・・・」
「最後はデリシャス・キャットフード工場の従業員が『こんなに旨い物を渡せるか!!』と立て籠もり
その周辺にデリシャス・キャットフードを求める人々が群がり従業員達は工場を爆発させて周囲に被害をもたらし更に群がっていた人々の大半が亡くなり・・・
デリシャス・キャットフードは二度と作れず会社の株価は急落、亡くなった方々の賠償と損害なども行い
デリシャス・キャットフードで得た利益の三倍以上の損失が発生しました」
「それは・・・酷いですね」
「ええ、本当に・・・」

次回の!!なぜなにマイク!!は!?

マイク・エンターテイメント・カンパニーの市場調査に同行!!

「とうとうこの番組も海外進出ですよ!!」
「純粋に嬉しいね!!」

しかし唯の海外進出では済まなかった!!

「神無月お兄ちゃん、大麻料理って何?」
「安心しろ、日本では違法かもしれないがここでは合法だ、問題無い」
「え、スタッフ、これマジ?」

素になる流石お姉ちゃん、そして

『この万丈理璃は私の道を歩むと言う事は誰にも変えられない
何故なら私はこの世界に唯一人なのだから』(エコー)

「じゃあ頂きます」
「理璃、良く考えて、本当に食べて良いのか如何か」

次回『大麻VS三流アイドル!!私の道は誰にも変えられない編!!』

乞うご期待!!

 
 
 
 
 
 
 
 

Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License